朝6時起床。昨日は22時頃に寝たから超絶スッキリしております。
この時間に起きたのは朝日を見るためであります。
ここルンクー村にはベトナム最北端を示すフラッグタワーがあるんですが、この高台から見る朝日は絶景だろうと踏んだわけであります。
ネットを見てもそんな情報は一切ありませぬ。何故ならここはみなが寝泊まりしている集落からは結構離れていて、朝日を見るために早朝にここにやってくるなんてことはなかなか難しい。なんで、みんな昼間にここを訪れてその景色を楽しむんだそうな。
ところがどっこい、昨日の荒業のおかげで私ゆーさなはこのフラッグタワーのすぐそこで寝て、当然朝目覚めてもすぐそこにそいつがあるんですよ。これは朝日を見に行く以外ないわけで。
バイクにまたがり出発。
あのタワーを目指す。目指すっつっても5分もかからないけど。
意外ときつい階段を登りビューポイントへ。
なんとなんと人っ子ひとりいない。最高。こーゆう観光地とはかけ離れた感じ求めてました。
そしてここから見る朝日は本当に本当に文字通りの絶景。初めて景色を見て感動したがちで。
ここは標高1,000mを超える山岳地帯。朝は村に靄がかかる。
太陽が顔を出すと、牛や鶏やその他謎の鳥達が一斉に鳴き出す。
徐々に村人達も活動を開始する。
ロロ族は太陽とともに生活しているんだなーと実感。
ルンクー村ならではの生活感のある音。ここからの景色は、視覚だけじゃない素晴らしさがあった。
(しかも、1人でこの景色を独占!)
因みにこれがフラッグシップ。
宿泊先に帰ってからもしばしルンクー村の街並みや景色を堪能。
ハンモックでくつろぐ女の子。
可愛い家と看板。
街(?)並み。
ここ、なんと日本人が支援してできたカフェ。小倉さんという方で日本とルンクー村を行き来しているんだって。僻地に住む日本人に会いにいくあの番組にも出演したそう。今は不在みたいでしたが話してみたかったな。
山の間に靄。幻想的。すぐそこ中国って不思議な感じ。
ホームステイ先の犬。可愛かったから頭撫でたりしてたら懐いてくれてずっと着いてきた。なんなら途中から道を先導してビューポイントまで連れてってくれるという良い子ぶりを発揮してきた。
人だけじゃなくて犬も親切。
一休みしたら朝飯の時間。
昨夜より人数が増えた。恐らく3世帯。サザエさん的シチュエーション。そこに交じる。
ご飯はどれも美味しかったし、みんな例の謎のお酒も朝からガンガン飲んでいて、途中から普通に酔っ払っていた。
(皆さんが揃う前に何故が僕だけにインスタントラーメン&コーヒーを用意してくれていてそれも完食したもんだからだいぶ腹が膨れました)
それにしてもみんな優しい顔をしていた。言葉はほとんどわかないけどとにかく親切。皿が空いたらすぐ別の食べ物を盛ってくれた。朝から心も体も温まりました。
そして、お別れの時間です。寂しいですけど、アムロ、行きます。
本当に本当に本当にありがとう!カァムオン!
さてさてハザンループ2日目のスタートです。
今いるLung Cu(真ん中上)から一気に南下してDu Gia(真ん中下)を目指します。
Dong Vanとゆう集落で水を買うためにバイクを止めた。
店からでると、道の反対側が何やら騒がしい。
男5人くらいで豚を囲み、縄で縛りあげている。口を縛られているのでうまく声が出せないが必死に叫ぼうとする豚。
これから彼らは豚を殺すんだと理解した。多分、自分たちの食用に、そして販売用に。
初めてみた。
ごっつい劔みたいので豚の首元をえぐる。
聞いたこともない鳴き声とともに首から大量の血が溢れ出る。
しばらくは豚も抵抗するが、間もなく動かなくなる。
豚は死んだ。
開いた口が塞がらなかった。残酷な映像だった。
日本にいると豚は食用に加工されているものにしか目にしないけど、僕らが普段食べている豚はああやって殺されているんだよね。
「食べる」というのは、命を頂いている行為であり、とても神聖なことである、と痛感した。
自分自身、もっと食べることについて感謝をしなければいけないね。
いただきます。ごちそうさまでした。
声に出すことが難しい状況だったとしても、いつも心を込めて行おう。
ここは少数民族が暮らす僻地。生活の全てではないにしろ人々は自給自足で生計を立てている。同じ映像を何度か目にした。
気を取り直してバイクを走らせる。ここからはハザンループの中で1番景色が良い道。
天気良くて見晴らしgoodでした。
さて意気揚々とバイクを走らせていたわけですが、途中から盛大に道を間違えていたことが夕方近くに判明=時間的に今日の目的地には行けないことが確定。途中にある集落に辿りつきなんとか寝床を確保しやした。
違う道を走って山を越えてしまったもんだから、そりゃ修正に相当の時間を割いたわけであります。
山道は相変わらずむっちゃ寒くて2日連続で涙目でバイク運転しました。
朝日と民族の温かさに触れ心ぽっかぽか→「食」に対する示唆→鬼の迷子、という喜怒哀楽の激しい1日でした。