国土の90%以上が山岳地帯の国タジキスタン。1990年代の内戦などの影響で訪問が難しかったのですが、徐々に外国人も行きやすくなってきていてチャリダーを中心に徐々に人気が上昇しています。
日本でもあまり知られていないタジキスタンの観光情報についてお伝えします!
タジキスタンってどんな国?治安は?
タジキスタンは、北海道と東北を足したくらいの面積に人口910万人を抱える、中央アジアの国です。
東には人権問題で報道されている中国ウイグル自治区、西には中央アジアの北朝鮮といわれるトルクメニスタン、南にはアフガニスタンがありますが、国境付近を除けば治安の心配はいらないと思います。僕自身は治安が悪いなと思ったことは特にありませんでした。

タジキスタン人の多くはイスラム教を信仰してますが、想像していたのとは少し違う宗教観を持っているようにみえました。週に1日しかお祈りをしなかったり、普通にお酒を飲むムスリムの方と会う機会がとても多かったんですね。
これはウズベキスタンやキルギスといった他の中央アジアの国も同じでした。人によって宗教感は異なりますからこのスタイルが全てではありませんが。
1990年代の内戦を乗り越え現在はぐんぐんと経済成長をしており、2018年のGDP成長率は7%(世界第9位)となっています。これからますます注目の国ということでしょうか。
注目の観光名所パミール・ワハーン回廊

タジキスタンの一大観光地といえば、パミール高原・ワハーン回廊です。タジク語で「世界の屋根」という意味をもつパミールは、平均標高は5,000m以上の山岳地帯でタジキスタン・アフガニスタン・中国などにまたがっています。
元々は旧ソ連の軍事用道路として建設されたパミールハイウェイには、世界のどことも似ていない絶景が広がっており、世界中からパミールハイウェイを走りたいというサイクリストが集まってきます。
タジキスタンのドミトリーであった外国人旅行者は、ほとんどがチャリダーだったんじゃないかなと感じるほどです。タジキスタンの山はどこも茶色い岩肌が特徴的で、日本ではなかなか見れない景色を見ることができます。
首都ドシャンベ

一部ではアジア最貧ともいわれているタジキスタンですが、首都のドゥシャンベは道路や公園がしっかりと整備されていて、町歩きをするだけで十分楽しい時間を過ごせるでと思います。
中心部に有名観光地というのはあまりありませんが、中心地から15km西のヒッソール(Hisor)という街にあるヒッソール要塞はおすすめです。
かつてこの地にものすごい文化があったことがわかる立派な要塞です。いくつもの建物がありそれぞれ違う時代に建てられましたが、一番古いものだと今から2000〜3000年前に建てられたと考えられています。

中央アジアの歴史系建造物は中国やロシア・西欧の影響を受けたのか色鮮やかなものが多いですが、このヒッソール要塞はそれとは全く違う雰囲気があってとても面白いと思います。
ちなみに「ドゥシャンベ」とはタジク語で月曜日という意味。月曜日に開催されていた市場が大きくなってできた街ということで1961年にこの地名になりました。
(その前までは「スターリンの街」という地名だったそう)
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カラフルな市場があるホジャンド

タジキスタン第二の都市ホジャンドもおすすめの観光地です。
現地の人から中央アジアで一番カラフルな市場と紹介をうけたパンシャンベバザールは、想像以上に大きく活気もあるので歩いているだけで面白いところです。(一番の定義はよくわかりませんが確かにカラフルでした!)
どこの土地でも市場を見つけると行ってしまうのは旅人の性でしょうか。ちなみにバザールの名前にもなっているパンシャンベはタジク語で木曜日という意味です。

また、中心地から東へ20kmのところにあるカイラクンという街には、地元の人で賑わうビーチがあります。タジキスタンは海に面していないので、ビーチといっても湖ビーチ、海水浴ではなく湖水浴になります。
タジキスタンはイスラム教徒が多いため、ビーチといえど女性は全身の肌を隠す服を着たまま湖で泳いでいたのが印象的でした。

(番外編)近年サッカーの強化にはげむ
2019年10月のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは115位に沈むタジキスタンですが、実は近年、国をあげてサッカー強化に注力中。
2018年のU-16アジア選手権は日本に次いで準優勝となり、翌年の世代別W杯出場をするなど着々と結果を出しています。
僕はご縁あって、その黄金世代といわれている世代別タジキスタン代表の練習に2日ほど見学させてもらいました。せっかくの機会ということでボール拾い係りで練習に参加させてもらったのは良い思い出です。

未開の地タジキスタンへ行こう!

タジキスタンを訪れる外国人観光客は年間100万人程しかおらず世界でもまだまだ無名の国。(訪日観光客は3,000万人超)
ですが、パミールやホジャンドなど今後観光地として人気ができてきそうな場所がたくさんあります!
他の人が行ったことがないようなところにいきたい、ちょっとマニアックなところにいきたいという方、それとチャリダーの方にはうってつけの観光地ではないでしょうか!
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