- トルコ観光のニッチな場所を探している
- 東トルコにいってみたいが、情報がなさすぎる
そんなことを考えている方向けの記事です。
まず思うのが、検索でこのページにたどり着いた方のほとんどは旅慣れしている方か、もしくは、こだわり強めの方ではないかということ。観光地化が進んでいない東トルコは、そんな方にぴったりだと思いますので、ぜひ参考にしてください。
ちなみに、僕は6年間務めた銀行を辞めて、1年ちょっと世界放浪にでている人間です。トルコには3週間強滞在し、そのうち10日間くらいを東トルコで過ごしました。
東トルコの魅力は観光地じゃないこと
これにつきます。そして観光地じゃないところにいくと、例えばこんな特典があります。
- 現地の生活のリアルを感じることができる
- 素朴で優しい人が多い
- 物価が安い
東トルコも例外ではなく、現地の方(多くはクルド人と呼ばれる人)は本当に親切。道を歩いていたら、突然屋台から声をかけられてお茶をご馳走になった回数は数知れず。おかげで遅々として目的地にたどり着かないこともありました。
個人的な感覚ですが、観光地じゃないといい意味で外国人慣れしていないというか、優しい人が多い気がします。日本も田舎の人の方が親切だったりしますよね。
東トルコでおすすめの行き先5選
エルズルム(Erzurum)


- 東アナトリア(東トルコ)最大の都市
- でも人口は40万人くらい
- シルクロード上の要所だったので、歴史的な建物が多い
- 現地の人が劇的に優しい
こんな感じの特徴。
街の中心部にも昔建てられた学校(マドレサ)やモスクがあって、散策するだけでも十分に異国情緒を楽しめます。
僕は運が良かったのかわかりませんが、街歩きをはじめた瞬間、現地の人からのお招きの嵐。
声をかけてきては、お茶とかおやつとかを奢ってくれました。観光地じゃない方が、優しくて素朴な人に出会う確率が高いです。


ヴァン(Van)

- 東トルコ最大の湖、ヴァン湖
- 湖内に浮かぶアクダマー島のアルメニア正教会がきれい
- やっぱり人が劇的に優しい
個人的には、ヴァンはトルコで一番好きな土地でした。ハイライトは「ヴァン湖に浮かぶ島々」と「人」です。
ヴァン湖には島がいくつも浮いていて、そのうちのひとつアクダマー島(Akdamar Island)では、美しい自然とアルメニア正教会を楽しむことができます。
ヴァンに住む人々の多くはクルド語を話すクルド人で、トルコ語が通じない人も結構います。エルズルム同様、ヴァンも素敵な人ばかり。相変わらず声はかけられまくりで、
「日本人?写真撮って!」
と老若男女からナンパされること請負いです。
商店でちょっとしたおやつを買ったら、店主が尋常じゃないサービスをつけてくれて、お店側は確実に赤字レベルだったんですけど、そんな損得勘定を気にしない様子がなんか素敵だなあとか思ってしまいますね。
カフタ(Kahta)

- 謎だらけの世界遺産ネルムット・ダー
- 他の東トルコ地域よりも、若干観光地っぽい?
トルコ南部の世界遺産ネムルット・ダーに最も近い街。
ネムルット・ダーは標高2,200mのネムルット山の山頂に広がる大きなお墓で、かつてこのあたりを支配していたコンマゲネ王国によって、紀元前1世紀ごろに作られたとされています。
お墓の回りにはゼウス、アポロなどの神々の石像が並んでいて、胴体と顔が分離している上、顔だけ綺麗に残っていて、何とも不思議な雰囲気を醸し出しています。
外国人からはあまり知られていないカフタですが、国内ではそこそこ知名度があるらしく、他の東トルコ地域より若干観光地感がありました。
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マルディン(Mardin)

- シリアのすぐ近くにある街(ほぼシリア)
- 現地の人もほぼクルド人
- クルディスタンの中のクルディスタン
東トルコ滞在中に、たくさんの現地の人にマルディンをすすめられました。
クルド人の文化に触れるには最も適した場所かもしれません。都合上、行くことができなかったのですが、きれいで歴史ある街並みが味わえるそうです。
ウルファ(Urfa)

- 紀元前1万年につくられた世界最古の神殿?世界遺産ギョペクリテペ
- 東トルコと西トルコの中継地点としてよいかも
マルディンから真西に数100キロ進んだ街。世界遺産のギョベクリテペ(Gobekuli Tepe)がハイライト。紀元前1万年ごろにつくられた山の神殿だと考えられていますが、まだ正式な解明には至っておらず。
これが本当なら、エジプトのピラミッドより7000年以上早く建てられたことになります。因みにそのころの日本は縄文時代。恐るべき文明の差。
治安は大丈夫なのか
- 恐れることは、基本的にない
- 人も優しくて超平和だと思った
- でも行くときは確認が必要
東トルコはシリア、イラク、イランとの国境を接するエリアで外務省の警戒レベルも常に2〜3のところが多い。ですが、治安の心配はなかったというのが実際の感想。
ただし、2019年10月にアメリカがこの地域から軍を撤退させたことで、情勢は以前とは異なっているでしょうし、場所的にいつ紛争などに巻きこまれるかもわからないので、トルコ国内、東トルコ周辺地域に着いてから、治安の確認をするのが一番だと思います。
お金はどれくらいかかるのか
- 東トルコにはドミトリーはない
- ホテルは1泊2,000〜3,000円くらい
- おすすめは「カウチサーフィン」or「旅仲間と一緒に回る」
観光客向けの安い宿はあまりありません(いわゆる高級ホテルもあんまりないそうです)。カウチサーフィンを使って現地の人の家にホームステイをするか、旅仲間を作って一緒に回ることをおすすめします。
場所にもよりますが、1泊あたり2,000円くらいが多かったかなという印象。2人で回れれば折半できるので、そこまで大きな出費にはならないはず。
都市間の移動はバスが出ててるので難しいことは全くありません。距離によって金額は変わりますが、相場はこんな感じ。
【海外旅行tip】
・現地の人の生活を体験したい
・宿代を抑えたいそんな時はカウチサーフィンがおすすめ!ホスト登録してる人が承諾してくれれば、ホストの家に無料で泊まることができます!
ホスピタリティ溢れるホストが現地のことを色々教えてくれますよ????
— ゆーさな@真剣に遊ぼう (@yusana7) 2020年6月18日
資金管理は、マネーツリーか
マネーフォワードがおすすめ
どちらも無料で使えて、複数の銀行口座やクレジットカードの支払いをリアルタイムで確認できる優れものです。
家計簿アプリなので、普段のお金の管理にも十分使えます。このアプリ+オリジナルの資金繰り表で、僕は旅中のお金の管理をしています(もともと銀行員なので、ココは得意)。
ルートは?
東から回るのであれば、今回紹介した順番で回るのが効率的です!最速で動けば、たぶん10日間くらいで全部いけると思いますが、まあ最低でも2週間くらいはみておいた方が無難かなと。
いつくか紹介していない場所(※)もあるので、興味があれば、この工程と融合させれば割といい感じのルートが出来上がると思います。西から回るんであれば、この逆ルートでOK!
※ドクバヤジッド(Dogubayazit)、カルス(Kars)、アニ(ani)など。
ディープな魅力が詰まったエリア。トルコ観光なら、ぜひ東トルコへ!
イスタンブールやイズミルといった、西トルコのような華やかさはありませんが、観光地化が進んでいないがゆえの魅力が詰まったエリアが東トルコです。クルド人との交流というのもとても楽しく、また現在起きているクルド人問題についても考えさせられるきっかけになります。
トルコ旅行の際は、ぜひ東トルコ行きを検討してみてください!
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