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【年金・税金】海外移住、世界一周は大晦日出発がおすすめ【ひとり旅tip】

2020年6月18日

  • 海外移住、世界一周はどの時期でいけばいい?
  • 長期で海外に行くときの税金や年金のルールをしりたい

そんなことを考えている方向けの記事です。

海外移住、世界一周など長期で日本を離れる場合、出発の時期によって支払う税金や年金の手続きは大きく異なります。今日はそのお話です。

僕は6年弱務めた銀行を退職後、2018年12月31日から1年間ちょっと海外放浪にでた人間です。色々考えた結果1年間の中で、12月31日出発がベストでした。

【年金・税金】海外移住、世界一周は12月31日出発がおすすめ【ひとり旅tip】 

12月31日付で住民票を抜いて(=海外転出届を出して)海外に出発すると以下のようなメリットがあります。

  • 住民税の支払い義務がなくなる (所得の約10%
  • 年金支払い義務がなくなる&余計な手続き不要 (所得の約9%
  • 健康保険支払い義務がなくなる&余計な手続きが不要 (所得の約5%
  • (冬のボーナスもらえる?)

会社勤めをしている方を想定しています。

地域ごと、けんぽの有無によって住民税や社会保証費は支払額はまちまちですし、所得控除や税額控除などにふれると人によって全く異なるで、金額水準はざっくり計算と考えていただければOKです。

また正確には「所得→課税所得 or 標準月額報酬」ですが、これも簡略化しています。これから下に書くことは、全て会社勤めの方が対象のお話です。

住民税

住民税の仕組み

12月31日出発の一番大きなメリットは、住民税の支払い義務がなくなること。給与天引きなのであまり気にしたことがない方もいるかもしれませんが、住民税として所得の10%ほどを毎年納めています。

1〜12月の給与を基準にして、次の年の6月から1年間かけて支払う税金が住民税です。

 

概算で説明すると、例えば2018年1〜12月の課税所得が500万円で宮城県在住だった場合

住民税は概算で500万×約10%≒50万円。これを2019年6月〜2020年5月の間に分割して宮城県の地方自治体に納めます。

【年金・税金】海外移住、世界一周は大晦日出発がおすすめ【ひとり旅tip】

12月31日までに住民票を抜くのが良い

住民税の納め先は、1月1日時点であなたの住民票がある地方自治体です。

 

例えば2018年1〜12月の課税所得が500万で、2018年10月に住所(住民票)を宮城県から神奈川県に移した場合

2019年1月1日時点の住所は神奈川県なので、神奈川の地方自治体に2019年6月〜2020年5月の間に住民税50万を神奈川県の地方自治体に納めます。

昨年度分は宮城県の地方自治体に2018年6月〜2019年5月に納付します。

【年金・税金】海外移住、世界一周は大晦日出発がおすすめ【ひとり旅tip】

つまり、1月1日時点で日本に住所がない場合、前年にいくら稼ごうとも住民税の支払い義務はなくなります。ですから年始に海外移住、世界一周などを検討している方は、住民税の観点だけで考えれば、もう少し頑張って年内に出発する方がお得です。

(年越しだけ海外転出手続き→すぐ帰国はルール的にNG)

【年金・税金】海外移住、世界一周は大晦日出発がおすすめ【ひとり旅tip】

年金

年金の仕組み

老後2000万円問題でも話題になった国民年金です。サラリーマンの方であればざっくり所得の9%程度を支払っています。海外転出の際は支払い義務はなくなりますが、脱退をすると将来の受給金額も減ります。

なので海外転出後も、任意継続という形で加入し続けることもできます。どちらがいいかはご自身の判断ですね!

出国日に住民票を抜くのが良い

会社に勤めている方は国民年金第2号被保険者という種類に振り分けれていますが、独立・フリーランス・無職などになる場合は、第2号→第1号へ変更する必要があります。

世界一周予定をしている方や、海外起業予定の方の多くは、これに当てはまるはず。

 

2018年12月末付退職→2019年2月末出国の場合

退職時に第2号→第1号への変更手続きをとった上で、空白の2ヶ月間は第1号被保険者として年金を支払い、出発時に脱退手続きをする必要があります。

一方、退職日=出発日の場合は脱退手続きのみで事足ります。

健康保険

健康保険の仕組み

みなさんご存知の健康保険制度です。サラリーマンの方はざっくり所得の5%程度を支払っています。

海外転出手続きをとると、そもそも日本の健康保険制度には加入することが不可能ですが、海外での療養・治療などは対象にはなりづらい、脱退をしたところで困ることは基本的にないと思います。

出国日に住民票を抜くのが良い

会社に勤めている方は、基本的に社会保険(社保)に加入しており、会社を辞めると国民保険(国保)に変更する手続きをとらなければなりません。

退職する会社の社保を退職後2年間任意継続することも可能ですが、結局出国の時に脱退手続きをしなければいけないので、年金と同じく、退職日=出国日にした方が手続きは楽です。

補足:海外移住、世界一周時、他にも注意しておいた方がいいこと

運転免許証の更新

個人的に一番忘れがちだと思うのが、運転免許証の更新です。長期海外放浪者、世界一周者の間では結構あるあるかもしれません。

未更新の期間によっては、改めて免許取得試験を受けなければならない場合もあるので、更新期間内での手続きができないことがあらかじめ分かっている場合は、事前の手続きをしておくのがベターです!

クレジットカードの発行

日本に住所がなかったり所得証明ができないと、クレジットカード発行の難易度はあがります。出国前に必要なクレジットカードの発行をすませましょう。

海外でお得に現地通貨を手に入れるためには、クレジットカードについている海外キャッシングの仕組みを理解することが大切。

窓口での両替、現地でのデビットカード引き出しよりも、クレジットカードでのキャッシングの方が圧倒的に安いケースがほとんどで、なかでもアコムACマスターカードが超格安で海外キャッシングができます。

以下の記事で、詳しい説明をしているので良かったらご覧ください(旅人界隈で有名なセディナカードより安いです)

【海外通貨をお得な手数料で】海外旅行に最適なクレジットカードとは【窓口両替は高い?】

海外移住、世界一周なら12月31日がベスト

  • 住民税→12月31日までに出国、が良い
  • 年金、健康保険→退職日=出国日、が良い

とゆうことで、海外移住や世界一周なら12月31日出発が個人的にはおすすめです。

12月まで会社に籍を残せば、それまでの給料+冬のボーナス(会社による)をもらうことができ、かつ住民税の対象にならないということで、12月31日付の退職&出発は良い選択だと思っています。

(それぞれの事情がありますし、何を優先するかにもよります)

年末の時期は航空券が高い、日本の正月気分が味わえないなどのデメリットもありますが、そこはご自身の計画と相談しながらって感じでしょうか。今回の記事が何かの参考になったなら嬉しいです。

もともと会社勤めでない場合は、住民税の支払時期や年金・健康保険料の負担額など全く異なるのでご注意ください。


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